テクニカルトピックス

【2020.8.4】AuthControl ERP for SAPについて

 SAPでは他の業務用クラウドアプリケーションと連携することができます。
 下図の例では、ERPとしてSAPのパッケージを使用し、CRMとしてSalesforceを使用しています。



 SAPでは、クラウドアプリケーションや、Swivelのような外部のセキュリティ製品と連携するするために「SSF」という暗号化プロトコルを用意しています。SSFは、外部セキュリティ製品を使用して、デジタル署名および暗号化を SAPシステムで利用するのに必要な機能を実行します。
 このSSFを使用してアプリケーションを開発するためにはSAPから認証を受ける必要があります。
 今回、Swivel Secureでは、SAPの認証を受け、専用パッケージである「AuthControl ERP for SAP」をリリースしました。



 「AuthControl ERP for SAP」は既存のSwivel Appliance(V4.1以上)に追加モジュールとしてインストールして使用します。ユーザライセンスは、既存のSwivel Applianceとは別管理となりますので、SAPのクラウドユーザのみを別管理として追加コストを最小限に抑えることが可能です。

 AuthControl ERP for SAPでは、Swivelの最大の特長の一つであるリスクベース認証を使用することができますので、SAPと連携するアプリケーションの種類、ユーザのアクセス条件(社内/社外 等)、ユーザの権限によって、認証種別を細かく設定ができます。
 SAPの画面から特定の機能をクリックすると、条件によって、下図のような認証画面が表示されるように設定することが可能になります。



 弊社の調査では、日本国内においてはSSFを使用したSAPシステムの構築事例はまだ少数ですが、海外においては非常に多くの事例ができつつあります。このことから今後、日本国内においてもご要望や事例が増えてくる可能性がありますので、もし詳細をご確認されたいお客様やパートナー様はぜひ弊社にご一報いただければと思います。