【ご挨拶】
　残暑も日毎に和らぎ、初秋の季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
　マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が先月末、シアトル本拠地で行われたチームの「球団殿堂入り」式典に登場しました。メジャーリーグで球団の殿堂入りを果たしたのはイチローさんが日本人では初めて。超満員となったスタジアムにネイビーのスーツ姿で登場したイチローさんは何度もジョークを飛ばし、スタンドのファンのみならずこの日のために駆けつけた元チームメイトたちの爆笑を誘い、大歓声と大喝采はしばらく鳴り止みませんでした。しかも最初から最後まで、苦手とされる英語でのスピーチ。とても心温まるスピーチで、そして日本人としてとても誇らしく、笑いあり感動する素晴らしいスピーチでした。
　日本でもアメリカのMLBでも数々の偉業を成し遂げた上で未だに現役時代と変わらず日々過酷なトレーニングを重ね続けているイチローさん。計り知れないモチベーションや強固なメンタル力。その原動力となったのが奥様の弓子さんと愛犬たちのおかげだとイチローさんは語っています。
　愛知工業大学名電高校卒業時に第四指名でオリックスに入団し、無名だった頃に最大限の能力を引き出してくださった故仰木監督から始まり、MLBへ渡ってからも素晴らしい監督や錚々たるチームメイトたちとの奇跡的な出会いがあり、そしてご自身の魅力的な人間性と日々の努力の積み重ねがあってこそ獲得された最高の栄誉だと思います。
　何かを達成するとき、自分自身の信念や努力はもちろんですが、それを支えてくれた家族やペットや友人、偉人たちの名言や失敗談など、あらゆる方面や角度から多くを学び吸収し、喜びや苦しみを分かち合い、周囲に対して心から感謝する気持ちを常に決して忘れないようにしたいと思いました。
　なかなか感謝の気持ちを伝えるのは難しいかもしれませんが、大切な存在に対して「ありがとう」の気持ちを表現し続けましょう！言葉でも、行動でも。きっと伝えられた本人たちも、自分自身も、とても幸せな気持ちになると思います。
第7波ようやく収束の気配ですが、皆様、引き続きご自愛ください。