テクニカルトピックス

【2025.11.11】Nutanix仮想基盤のサポートと移行手順について

 Swivel ApplianceはNutanix仮想基盤を正式にサポートしています。
Swivel ApplianceをNutanix仮想基盤に新規構築する手順および、既存の(VMware等の)仮想基盤上で動作している仮想イメージを移行する手順の概要を以下にてご説明いたします。

※新規デプロイ
まず、新規構築の場合は、基本的に事前構築済みかつ設定済みのOVAイメージを初めに、OVAファイルから7-Zipなどのプログラムを使用して、vmdkファイルを抽出します。



 Nutanix から、vmdk ファイルを使用して新しいイメージを作成します。



 イメージがアップロードされるまで待ちます:



 イメージのアップロードが完了したら、イメージが「作成」され「更新」されるまでお待ちください。これは自動処理です。Nutanixのテスト環境では、イメージが利用可能になるまでに数分(場合によっては10分以上)かかることが確認されています。次の手順に進む前に、Nutanixの「タスク」ビューで「イメージ更新」の進行状況を確認し、完了していることを確認してください。

 イメージが作成および更新されると、VM の作成プロセス中にそれを選択できるようになります。

 新しいVMを作成します。名前を指定し、vCPUを2つ(vCPUあたり最低1コア)、メモリを4GBに設定し、レガシーBIOSを選択したままにします。



 以降の手順は以下の通りです。

  • アップロードしたディスクを追加します。
  • ネットワークインターフェースカードを追加します。
  • 通常、単一のVMの場合は1枚で十分ですが、HA VM(バックエンドのレプリケーション通信用)の場合は2枚使用できます。適切なVLANを選択するように求められます。
  • VM 作成プロセスが完了するまで待ちます。
  • インポートしたら、電源をオンにする必要がある場合があります。
  • 電源を入れると、VM が起動します。


 以上が、Nutanix仮想基盤に新規にSwivel Applianceをデプロイする手順となります。
 詳細は、下記ページに記載されておりますのでご確認をお願いいたします。
 https://docs.swivelsecure.com/4.1/html/deploy.html#import-process-nutanix

 次に、既存の(VMware等の)仮想基盤上で動作している仮想イメージをNutanix仮想基盤に移行する一般的な手順の概要は以下の通りです。

  • 仮想マシンを仮想インフラにインポート
  • 一時的なIPアドレスを適用
  • インターネット経由で仮想マシンを更新
  • アプライアンスのホスト名を更新
  • Webmin設定のためポート10000への一時アクセスを提供
  • 旧アプライアンスから最新のバックアップをコピー
  • 該当する場合、AD/LDAP自己署名証明書をインストール
  • 新規アプライアンスでTomcatを停止
  • バックアップ設定、ローカルリポジトリ、データを抽出。データベース接続を無効化し、メッセージングを停止(config.xml手動編集による)
  • 設定とデータベースを新規アプライアンスに復元
  • SSL証明書用Javaキーストアを復元
  • 新規アプライアンスでTomcatを起動
  • Web GUIからリポジトリ同期スケジュールをテスト完了まで無効化
  • 新規アプライアンスでNICを停止
  • 新規アプライアンスにライブIPを適用
  • 稼働中の旧アプライアンスでNICを停止(NICのVLAN選択を確認)
  • 新規アプライアンスでNICを起動(NICのVLAN選択が正しいことを確認)
  • Web GUIからアプライアンスデータベースを選択
  • スモークテスト:ADブラウズ接続性を確認
  • メッセージングを再有効化

 ただし、この手順は、お客様サイトで稼働しているSwivel Applianceの構成、設定等によって異なりますので、弊社およびSwivel Secure社がサポートいたします。
 既存のお客様で、Nutanix仮想基盤への移行をご検討のお客様は、ぜひ弊社サポートデスクにお問い合わせ下さい。